「9条守る」決意新た/みやこ九条の会
碑建立10周年で集い
平良のカママ嶺公園高台にある「憲法九条の碑」の建立10周年を記念する集いが23日午前、同公園内で行われた。「憲法九条の改悪に反対する」というアピール文を参加者の全員一致で採択し、9条を守る決意を新たにした。
九条の碑は2007年6月23日に建立された。今年は建立10周年に当たる節目の年。みやこ九条の会が主催して集いを開いた。
九条の会共同代表の仲宗根將二さんが主催者代表のあいさつを述べた。九条の碑が、市民のカンパを財源にして建立されたこと、建立後は市に寄贈したことなどの経過を報告した。
その上で、「共謀罪」法案の成立など最近の国会動向を懸念し、「この憲法9条を守り抜くために、力量相応に反対の声を上げていきたい」と決意した。
この後、参加市民が平和希求への思いを語った。元宮古島市長の伊志嶺亮さんは「戦後72年だが、戦争が近付いている気がする」と仲宗根さん同様に国の動きを警戒。碑の条文を揮毫(きごう)した親泊宗二さんは「9条のおかげで、戦後70年の平和が築かれたと思う」と平和の尊さをかみしめた。
清水早子さんは「憲法は満身創痍な状況にあるのではないか」と現政権への批判を込め、「この絶望をどう希望に変えていくか。私たちが行動を起こし、声を上げ続けていくしかないと思う」と奮起を促した。
上里樹市議や石嶺香織市議も語り、参加市民と行動を共にする決意を示した。
最後は九条の会事務局長の上里清美さんがアピール文を読み上げた。「改憲の企てを阻むため、一人ひとりができるあらゆる努力を、いますぐ始めることを訴える」と強調し、参加市民全員の賛同を得た。