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政治・行政
2017年6月26日(月)9:06

伊良皆氏が再選果たす/多良間村長選

下地氏に47票差/引き続きかじ取り役に


再選を果たし支持者とともに「万歳三唱」で喜びを表す伊良皆光夫氏(中央)=25日夜、多良間村塩川の選挙事務所

再選を果たし支持者とともに「万歳三唱」で喜びを表す伊良皆光夫氏(中央)=25日夜、多良間村塩川の選挙事務所

 【多良間】任期満了に伴う多良間村長選挙は25日投票が行われ、即日開票の結果、伊良皆光夫氏(62)=無所属=が現職の強みを発揮し422票を獲得。前職の下地昌明氏(65)=無所属=に47票の大差をつけて2期目の当選を果たした。伊良皆氏は、村のさまざまな魅力の向上を図りながら、村民が心豊かに住み続けられる「ゆかり村」の実現を強調。1期4年間の実績と村政継続を訴えて、返り咲きを目指した下地氏との一騎打ちを制した。

 前回4年前の選挙と同様、両氏が立候補し、20日の告示から5日間にわたって激しい選挙戦を展開した。

 当選した伊良皆氏は、1期目は村政100周年記念行事や、明和の大津波の碑建立、新製糖工場、土地改良など大型事業の導入、学校給食費の無料化、村営塾の開設など、ハード・ソフト面できめ細かな政策を展開してきたことを強調。引き続き、村のかじ取り役に強い意欲を示して支持を訴えた。

 2期目の公約には、「若い人材が夢や希望を描ける村づくりが必要」とし、サトウキビなどの産業や教育の振興、医療や介護、福祉の充実、ICT(情報通信技術)を推進しながら、村の課題である人口減少に歯止めを掛けるなど八つの基本政策を示して、村政発展へ協力を呼び掛けた。

 伊良皆氏は、建設業者で構成する「多良間村建設新生会」や「多良間島三協トラック事業協同組合」から支持を受けたほか、地縁血縁票を基礎票に、数少ないと見られる浮動票も取り込んで下地氏との二度目の激戦を制した。

 ただ、現在の村議会与野党構成は与党3、野党4の「少数与党」で、伊良皆氏には引き続き厳しい議会運営となる見通しだ。

 伊良皆 光夫(いらみな・みつお) 1955(昭和30)年5月25日生まれ。62歳。多良間村塩川出身。琉大短期大学部卒。79年宮古郡農協入り。退職後は多良間村助役、副村長を歴任。2013年6月の村長選で初当選。


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