11/22
2024
Fri
旧暦:10月22日 先勝 庚 小雪
政治・行政
2017年6月28日(水)9:06

宮古島市 デイゴ97本を防除へ

県から事業移管/薬剤で害虫駆除


沖縄県の「県花」で深紅の花を咲かせるデイゴ

沖縄県の「県花」で深紅の花を咲かせるデイゴ

 宮古島市は今年度から、デイゴの害虫「デイゴヒメコバチ」の防除に乗り出す。県から事業移管されたもので、薬剤を樹木に注入する方法で実施する。幹の直径が70㌢以上、97本が対象。市は「沖縄県の県花であり、観光客に南国をPRする上でも深紅の花を毎年咲かせるようにしたい」と話している。

 デイゴはインド原産のマメ科の落葉樹。宮古では3月から5月にかけて花を咲かせる。

 しかし、近年では花を咲かせない木が多く、枯れてしまった木も見られる。

 原因は、外来種のデイゴヒメコバチ(体長1㍉~1・5㍉)で、国内では2005年に石垣島で初めて確認された。

 県は「県花の復活」を目指して、2010年から毎年防除を実施してきたが、今年度からは各自治体に事業管轄を移す。

 防除する木は、公園や学校、御嶽などに植えられているもので▽平良37本▽城辺26本▽下地13本▽上野11本▽伊良部10本-。

 市によると、防除対象樹木の下地来間「雨乞い座」のデイゴは、樹齢100年と推定され、高さ約7㍍、幹は太いところで直径約1㍍。

 また、市熱帯植物園の「デイゴ通り」には本が植えられているが、このうち5本が防除の対象となっている。

 予算は324万円で、国・県が90%(292万円)、市は10%(32万円)をそれぞれ負担する。

 防除方法は従来通り、デイゴの幹に穴を開け、特定の薬剤を注入する。

 市みどり推進課の根間正三郎課長は「観光客から『植物園のデイゴはいつ咲くんですか?』と質問されるが、残念ながら満開になる木は2本程度。御嶽では多く見られ、また『満開になると大きな台風が来る』との言い伝えもあり、古くから住民生活と密着している。害虫防除だけでなく、管理面も含めて守っていきたい」と話した。

 県は、新たな対策として、デイゴヒメコバチの天敵であるデイゴカタビロコバチを使った防除を計画。県内離島で、デイゴカタビロコバチを放し飼いして、環境へのリスクや効果を検証する予定だ。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!