行雲流水
2017年7月8日(土)9:01
【行雲流水】(トビタテ!留学Japan)
去る6月22日、平成29年度官民協働海外留学支援プロジェクト「トビタテ留学Japan」第7期派遣留学生の選考結果が発表された。この企画事業は学校関係者以外ではあまり知られていないのではないか。これから大学や海外留学、専門学校を目指す高校生たちにはぜひ知ってもらいたい
▼この事業は2013年政府と企業が一体となってグローバル化した世界で既成概念にとらわれることなく異文化を尊重し、国際社会で活躍できる人材や国内の課題を幅広い視野で解決できる能力をもつ人材を育てる目的で大学や専門学校で学ぶ学生の海外留学を支援するために企画されたものです
▼支援企業・団体は6月時点で209社。支援金116億8千万。第7期の選考結果は260校の大学等に在籍する学生1939人の応募申請のあった中から160校608人の海外留学が決定した。その中には琉球大学の5人も含まれる
▼琉大はこの事業の発足当時から毎年度海外留学生を送りだしていて今期で通算27人になる。旧帝大や伝統ある私立大学は相応に多数の学生を送り出しているが復帰後国立となった琉大ではあるが派遣学生の数は他の大学に勝るとも劣るものではない
▼海外留学が決まった学生には手厚い奨学金が支給され、返済の必要もなく日本に戻れば支援企業の方々や歴代の派遣留学生との交流コミュニティーに参加できる、文字通りのエリート集団となる
▼もちろん海外留学でなければ社会に貢献できないということではない。人それぞれが社会において必要とされ尊重されることは言うまでもない。そのことを踏まえたうえで若い人たちにさらに高い志を持ってトビタツことを期待するプロジェクトだ。