雑賀、184㌔独走初V/ツール・ド・宮古島
女子仲村は3連覇達成
第10回ツール・ド・宮古島2017(主催・宮古島市など)は9日、宮古一円で行われ、2部門に計482人が出走して炎天下の宮古路を駆け抜けた。最長184㌔は大阪府の雑賀(さいか)大輔(35)が独走し5時間2分32秒で初優勝を飾った。女子の部は浦添市の仲村陽子(44)が5時間16分18秒で制し、大会3連覇を達成した。114㌔は那覇市の松永和幸(38)が3時間0分10秒で、女子は千葉県の石井美絵(39)が3時間5分44秒でそれぞれ初優勝した。完走率は184㌔が74・5%、114㌔の部は82・7%だった。
レースコンディションは午前7時のスタート時の気温が27・7度、午前11時には30度に達した。湿度は90%(スタート時)。風も終日吹き、特に海岸線を走る選手を苦しめた。
184㌔には94人、114㌔には388人がエントリーし、184㌔が午前7時、114㌔が同7時10分にトゥリバー地区を出発して宮古各地を回った。
184㌔を制した雑賀は60㌔地点で抜け出すと最後まで独走し、2位に約2分の差を付けてゴール。自転車を右手で高々と掲げてゴールラインをまたいだ。
一方の女子は仲村が安定感を発揮して狙い通りの3連覇を達成した。120㌔付近で落車のトラブルに見舞われたが冷静なリカバリーを見せて圧勝した。
114㌔は初出場の松永が総合優勝した。同じ県勢の新城直明に秒差で競り勝った。女子もスプリント勝負となり、石井が4秒差で差し切った。2位は東京の手塚悦子だった。
その他の選手も自己記録と上位入賞を目指して力走した。暑さと風に苦しめられながらもそれぞれのペースで宮古島を満喫した。
最終結果として184㌔は70人、114㌔は321人が完走した。
開会式で実行委員会会長の下地敏彦市長は「三つの大橋で結ばれた四つの島を巡るコースを疾走し、宮古島の海、風、大地を満喫してほしい」と呼び掛けた。