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産業・経済
2017年7月16日(日)9:06

宮古地区15年度 レンタカー1748台

4年連続で増加/観光客の受け皿拡大

 宮古地区におけるレンタカー台数は、2015年3月末時点で1748台となり、4年連続で増え、2011年同時期の1・56倍に膨らんだことが沖縄総合事務局陸運事務所のまとめで分かった。観光客の増加や個人旅行化などが背景にあるとみられ、今後もさらに需要が伸びると予想されている。事業者は69社で、10年前に比べてほぼ倍増している。観光客の受け皿として大きな役割を果たしている一方、過当競争に突入。各事業者ともハイブリッド車の導入や、外国人への対応など、利用者に合わせた幅広いサービス提供にしのぎを削る。

 レンタカー台数は、観光客数の増加に伴い年々増え続け、2008年度には1000台を突破。15年度には、前年度に比べて一気に300台増え1700台となった。

 16年度は集計中だが、レンタカー業界では2000台を超えているのではないかと推測されている。

 本土と宮古を結ぶ新たな航空路線の開設や、外国クルーズ船の相次ぐ寄港などで、今年度は80万人の観光客が見込まれている。

 さらには、国際線の受け入れ機能が強化される下地島空港を含めた開発など、今後も観光客の増加が予想され、レンタカーの需要はさらに活発化するとみられている。

 各社とも夏の繁忙期に備えて増車するものの、オフシーズンには稼働率が落ち込むため、この時期の経費削減が課題となっている。

 県内を中心に営業を展開しているレンタカー会社の店長によると、以前は約300台あった車両を、半分の150台にし稼働率の向上を図った。

 また、低燃費や環境性能の高さで知られるハイブリッド車や、ファミリー層に対応できるワゴン車を導入し、効率的なサービスを推進した。

 外国人にも対応できる多言語対応のカーナビも全車に設置。地図や標識などを英語、中国語、韓国語の三カ国語で表記した「ロードマップ」も作製し、配布している。

 さらには、地理不案内の解消と、安全徹底を兼ねた車線離脱警報装置や衝突警報装置も全車に備えた。

 同店長は「宮古は公共交通機関が少なく、観光には車は外せない。離島も三つの橋でつながっており、レンタカーは強みだ」と指摘。「車を有料で貸し出すだけでなく、いかにお客様を満足させるかに尽きる」と述べ、利用者のニーズに合わせた事業展開が重要だとした。



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