伊良部のホテル建設が着工/森トラスト
60室、来年の開業目指す
全国で不動産開発やホテル事業などを展開する森トラスト(東京都、伊達美和子社長)が伊良部島で進めているリゾートホテルの建設が18日に着工した。ホテルは、全室オーシャンビューの約60室で、客室は宮古の美しい海と空が満喫できるラグジュアリー(贅沢、豪華な)ホテルとして2018年中の開業を予定している。
このホテル建設計画名は南国リゾート「沖縄伊良部島計画(仮称)」。地鎮祭が同日に実施されて関係者が工事の安全を祈願した。
ホテルの建設地は、伊良部字伊良部の渡口の浜に近い海岸地域景観ゾーンで、白い砂浜と透明度の高いエメラルドグリーンの海に囲まれて絶景を見渡すことができる。さらに、その立地条件を最大限に生かしてプライベートプール付き客室を含む全室がオーシャンビューとなっている。
建築面積は約1800平方㍍。延床面積は約5500平方㍍で、地上4階、地下1階建てとなっている。
同ホテルについて、森トラストは「この地でしか味わうことのできないビーチリゾート体験と、国際基準のサービスを提供するラグジュアリーホテルとして来年中の開業を予定している」としている。
森トラストグループでは、日本各地の魅力あふれる都市やリゾート地において、世界の富裕層が求めるラグジュアリーホテルの開発を進めている。
今回着工されたホテルについては、今年4月に最終の市景観審議会が行われ、計画を了承し、下地敏彦市長に「適合である」と答申されている。
景観への配慮については、高低差のある地形を生かしてできるだけ低い位置に建物を配置している。
さらに、一部を分棟化することで圧迫感をできる限り低減しているほか、郷土種を主体とする植栽と既存植生を生かして敷地内を緑化。現況の風景にできる限りなじむような配慮がなされている。