下地さん最年少グランプリ/沖縄宮古民謡協会
宮古民謡コンクール、10代で初
【那覇支社】沖縄宮古民謡協会(佐和田方恒会長)主催の第38回宮古民謡コンクールが16日、豊見城市中央公民館で行われ、最高位のグランプリ賞に下地美咲さん(19)=下地上地出身=が輝いた。10代でグランプリを獲得したのは下地さんが初めてで、最年少での受賞となった。
グランプリ部門への初挑戦だった下地さんは、「伊良部とうがに」を熱唱。受賞後、「合格と聞いて本当にびっくりした。緊張して本番では練習通りに行かなかったが、沖縄本島の民謡協会でも認められて、とてもうれしい。宮古島と本島での受賞をバネにして、今後は全国に宮古の民謡を広げていきたい」と笑顔で喜びを語った。
下地さんは宮古島市で毎年開催する「とうがにあやぐ大会」(主催・宮古民謡協会、宮古民謡保存協会、沖縄宮古民謡協会)の初代優勝者で、現在は那覇市内の専門学校に在学中。
今回のコンクールには、小学3年生から75歳までの幅広い年齢層から111人が挑戦した。関東や関西・九州など県外から50人が参加したほか、宮古の5人、八重山からも1人が歌声を披露した。
そして、沖縄宮古民謡協協会の理事が▽礼節(姿勢、態度)▽音程(調弦、調和など)▽歌詞▽調子▽節回し・思い入れなどを審査基準に一人ひとりをチェックし、新人・優秀・最高・グランプリの4部門賞に計79人が合格した。
各賞の合格者は、同協会が9月24日に浦添てだこホールで開催する「宮古芸能祭」で表彰された後、晴れの舞台でコンクール課題曲の「なりやまあやぐ」や「とうがにあやぐ」、「池間ぬ主」などを初披露する。
その他の3部門賞の合格者は次の通り。(敬称略)
【新人賞】戸田綾子、青木千絵、植村好孝、砂川悦子、有常晋一郎、兼浜辰仙、加場煌良、牧園由美、近藤貞宏、加場飛鳥、土井牧子、カーピネリー美香、西銘かおる子、福井ひとみ、髙橋正充、内野美恵、賀数葵、伊波賢明、薮田泰司、末永優子、中島千裕、石原昌美、譜久嶺靖、下地リツ子、狭間典子、小川健太郎、林田智恵美、砂川孝子、平良節子、粟國健治、中野渡祐輔、丸尾李成、村上直、大城純子、川満和美、平松美佳、吉岡秀雄、瑞慶山勝、地久里公明、伊志嶺健二、土井泰裕、宮國恵里子
【優秀賞】八尾幸藏、謝花大輔、角野大、瀬筒美春、渡邉雅俊、秋場文夫、渡真利美保、下里和子、新城邦男、夛田賢二、藤井里美、下地敦、岩谷翼子、菊池香里、玉城薫、カーピネリー美海ゾーイ、藤野育子、プリカール・フローリアン、知念加代子、柿山英理子、伊藤理世、原真理、前里早苗、渡慶次貴裕、知念誠
【最高賞】下地喜美子、前泊光吉、仲間教子、長田尚子、柴田かおり、黒田宜子、北脇博実、小禄正也、友利初美、池田一左、川平浩司