葉タバコ 買い入れスタート/2017年産
品質良く増産見込む/初日キロ単価は2081円
2017年産葉タバコの買い入れが19日、平良西里の日本たばこ産業(JT)宮古葉たばこ取扱所で始まった。初日は下地地区の4農家から42・7㌧、計9649万円を買い入れた。反収(10㌃当たりの収量)は平均247㌔、平均キロ単価は2081円だった。天候不良の影響を受けて質、量ともに伸び悩んだ前期と比べ、今期は気象条件が良く台風の襲来もなかったことから増産が見込まれる。買い入れは9月6日まで続く。
多良間を含む宮古地区では今期、133戸が葉タバコを栽培。収穫面積は565・2㌶で生産量は1222・6㌧、反収は216㌔を見込んでいる。
買い入れの開始セレモニーで、県たばこ耕作組合の砂川利勝組合長は「今年は大きな気象災害もなく、しっかりとできている。JTの皆さんには自信を持って買ってもらいたい。これから長い間、暑い中での作業となる。安全第一に無事故無災害で乗り切れるよう、全員の力を合わせて細心の注意を払って作業に当たってほしい」とあいさつした。
JT沖縄地方原料本部の原克彦本部長は「耕作者、立会者、作業員含め安全第一で、円滑な買い入れに理解と協力をお願いしたい。みんなで力を合わせて頑張っていこう」と呼び掛けた。
激励に訪れた下地敏彦市長は「今年は例年になく出来が良く重量もあると聞いている。ぜひ農家の意をくんで良い価格を付けてもらいたい」、市議会の池間豊副議長は「高く買ってもらえるなら品質が良いということ。ぜひ高値を期待したい」とそれぞれ語った。
セレモニー終了後、今期最初の買い入れがスタート。JTの鑑定員が取扱所に運び込まれた葉タバコを次々と鑑定し、梱包(こんぽう)ごとにランク付けを行った。
昨年の宮古地区での買入重量は1109㌧で、総販売額は21億8777万円。平均キロ単価は1972円、平均反収は192㌔だった。