こん身の力込めて/夏まつり東西大綱引き
西軍勝利で「大漁」約束
22日に開幕した宮古島夏まつり2017(主催・同まつり実行委員会)は最終日の23日、伝統の東西大綱引きを市公設市場前交差点で行い、夏まつりを締めくくった。宮古各地の青年会メンバーらが東西に分かれ、全長110㍍の大綱をこん身の力で引き合った結果、3年連続で勝利していた西軍が4連勝を達成し、向こう1年間の「大漁」が約束された。
西軍が勝てば大漁、東軍が勝てば五穀豊穣の1年になるとされている東西大綱引き。幕開けは友利獅子舞保存会が獅子舞を奉納し場を清めた。開会行事では宮古青年会議所の新里政作理事長が「宮古の熱い夜に思い切り綱を引いて楽しんでほしい」と呼び掛けた。
鏡開きを行った後、大綱引きがスタート。今年は西軍に伊良部商工会青年部、、狩俣青年会、久松青年会、多良間青年団協議会、東軍に友利青年会、腰原青年会、地盛赤鬼青年会、下地青年団協議会、福西青年会、上野地区青年会が参加。綱の後方には地域住民や観光客らも加わった。
3本勝負の初戦は東軍が、2戦目は西軍がそれぞれ長いこう着状態の末に勝利。勝敗が懸かった3戦目は開始直後から着実に綱を引き寄せた西軍が制し、4年連続での優勝を決めた。
熱のこもった勝負に大勢の観客から熱い声援が送られたほか、勝負の後、西軍の綱頭を乗せた勝ち名乗りのみこしが宙を舞うたび、歓声が沸き起こった。
昨年に続き西軍の綱頭を務めた狩俣青年会の砂川裕寿さん(33)は「宮古の人だけでなく観光客も加わってくれ力になった。西軍として頑張ってくれた人たちのおかげ。連勝が懸かっていたので勝ててうれしい」と喜び語った。
綱引き終了後は、縁起物とされている小綱を多くの人が持ち帰った。