福島から8家族27人来島/1年ぶりの再会に笑顔
1週間、海遊びなど楽しむ/宮古島保養プロジェクト
福島第一原子力発電所事故の影響が今も残る福島から子供たちを放射線量の低い地域で一定期間過ごす保養のために親とともに宮古島へ招く取り組み「うむい宮古島保養プロジェクト満月」(主催・同実行委員会)で25日、福島から8家族27人が来島した。出迎えた実行委員会メンバーらと1年ぶりの再会を笑顔で喜んだ。滞在は31日までの6泊7日で、期間中、宮古の人たちとの交流や海遊びを楽しむ。
同プログラムは2013年から行われていて今年で5回目。市民団体・うむい宮古島が製作する「笑顔カレンダー」の収益や取り組みに賛同する個人、団体からの寄付金などで夏休み期間中に福島から親子を宮古島へ招いてきた。
今回が3、4回目の参加となる家族も多く、宮古空港に到着すると実行委員会メンバーやホームステイで家族を受け入れる協力家族と1年ぶりの再会を抱き合ったり握手をして喜んだ。
空港では歓迎式が行われ、実行委委員会の楚南均委員長が「ようこそ宮古島へ。これから1週間、宮古島で思う存分に駆け回って遊んでほしい」と福島からの家族を歓迎。うむい宮古島の下地昌伸会長は「今年も皆さんを迎えることができ、皆さんの笑顔と子供たちの成長を見ることができうれしい」と語った。
福島の家族を代表して今回が4回目の参加となる渡辺朋美さんは「今年も保養を受け入れてもらいありがとう。昨年、ここを離れてから、今回また皆さんと会えることを本当に楽しみにしてきた。福島ではできないことをたくさん、子供たちと一緒に楽しみたい」などとあいさつした。
今年が初参加で2人の子供とともに来島した安齋香里さんは「別の保養で知り合った人が宮古島の保養に参加したことがあり、その人を通じて宮古島のことは知っていた。子供たちも来るのを楽しみにしていた。きれいな海で泳ぐなど豊かな自然の中で遊ばせてあげたい」との思いを語った。