有効求人倍率は1・29倍/6月の雇用情勢
14カ月連続で1・2倍超
宮古公共職業安定所(ハローワーク宮古、知念宏和所長)は28日、管内6月の雇用情勢を発表した。それによると有効求人倍率は1・29倍で前年同月比では0・07ポイント上昇したが、前月比では0・07ポイントのマイナスとなった。県全体の6月の有効求人倍率は1・18倍、全国は1・51倍だった。
管内6月の月間有効求人数は前年同月比115人(10・3%)増の1235人、月間有効求職者数は38人(4・1%)増の955人だった。求職者1人当たり何件の求人があるかを示す有効求人倍率は1・29倍となり、昨年5月から14カ月連続で1・2倍超を継続している。
新規求人数は425人で前年同月実績を8人(1・8%)下回った。減少した要因について知念所長は、昨年のこの時期から海外クルーズ船の寄港増などによる観光客の増加に伴い求人が急増したため、それと比較すると微減となったもので、新規求人数そのものは高い数字を維持しているとの考えを示す。
新規求職申込件数は前年同月比2件(0・9%)増の223件。就職件数は15件(13・5%)増の126件で、内訳は県内就職が119件、県外は7件だった。
求人に占める正社員の割合は5月が約25%だったのに対し、6月は約40%に増加した。その理由について知念所長は「条件を良くしなければ人が来ないと事業主が感じているのだと思う」との考えを示した上で「この状態が今後も続いてほしい」と語った。