1・1ポイント増の95・7%/市税徴収率
10年連続で前年度上回る/滞納処分の徹底奏功
市長が会見で報告
下地敏彦市長は31日、市役所平良庁舎で会見を開き、2016年度の市税合計徴収率が前年度比1・1ポイント増の95・7%ととなり、10年連続で前年度実績を上回る結果となったことなどを報告した。
市民税、固定資産税、軽自動車税、市たばこ税、鉱産税、入湯税を合計した16年度の市税全体で、徴収すべき調定済額は現年度課税分が49億7525万3000円、滞納繰越分が2億4130万4000円で、合計は52億1655万7000円だった。それに対し、実際に徴収できた収入済額は現年度課税分が億595万5000円、滞納繰越分は8522万8000円で、合計は49億9118万3000円。その結果、徴収率は現年度課税分が前年度比0・2ポイント増の98・6%、繰越滞納分は2・3ポイント増の35・3%で、合計徴収率は1・1ポイント増の95・7%となった。
各税ごとの合計徴収率は。市民税が97・1%、固定資産税は94・2%、軽自動車税は92・5%、市たばこ税、鉱山税、入湯税はいずれも100%だった。
宮古島市のこれまでの市税合計徴収率は06年度が82・8%、07年度は84・9%、08年度85・6%、09年度85・7%、10年度88・4%、11年度90・1%、12年度90・8%、13年度91・9%、14年度93・4%、15年度94・6%と毎年、前年度を上回っていて、16年度で10年連続での徴収率向上を記録した。
滞納への対策としての財産差し押さえは、15年度では584人から1751件、1億941万5970円差し押さえたのに対し、16年度は699人から1968件、1億6809万3261円となり人数、件数、金額ともに前年度を上回った。
会見で下地市長は市税の徴収率が伸びた要因として「現年度課税分の滞納整理の早期着手や滞納処分を徹底的に取り組んだため」との考えを示した。