西城中を候補地に選定/城辺4中学統合
選定委「面積など適する」
城辺地区統合中学校用地選定委員会(委員長・長濱政治副市長)は1日、市役所平良庁舎で第3回の委員会を開き、城辺地区の4中学校を1校に統合する際の用地の候補に西城中学校を選定した。敷地面積や既存施設の整備状況などで「適している」と評価した。市教育委員会に答申・承認後、市長決裁を経て市議会9月定例会で正式決定される。
この日の委員会には、委員10人中8人が出席し、五つの評価項目(敷地面積、既存施設の整備状況、利便性、敷地条件、事業の経済性)で採点した結果、西城中が各項目で高い評価を受け730点(800点満点)を獲得。以下、城辺中、砂川中、福嶺中の順だった。
委員の採点は非公開で行われ、終了後、長濱委員長は「与えられた四つの学校の中からベストなものを基準に選定した」と述べ、西城中が選ばれた理由を▽敷地面積(約3・2㌶)が他の3校に比べて一番広い▽既存施設の整備で基準を満たしている▽校舎を増築した場合、動線(建物の中を人が自然に動くときに通ると思われる経路を線で表したもの)が良い-などと報告した。
福嶺から約7㌔、城辺から約3・6㌔、砂川から約3・1㌔という利便性も上げた。
次点の城辺中については、「敷地に段差があり、増築する場合に適さない」とした。
市教育委員会は、用地選定の経緯などを「統合便り」としてまとめ、城辺地区の全家庭に配布する予定。各委員が評価採点した結果については公表を検討していく。
用地選定委員会は、市の部長級や宮古教育事務所長、城辺地区中学校統合計画策定委員会委員長、城辺地区地域づくり協議会副会長らで構成。現地調査などを実施した上で、各学校の特徴などが示された「候補地比較表」や、「候補地選考審査要領」に基づき選定した。
統合校は2021年4月開校を予定。既存施設を活用するが、教室などの不足部分は増改築などで対応する。