分庁舎方式に47%が「不便」/総合庁舎整備
市民アンケート結果
3日に行われた第3回市総合庁舎整備事業基本構想・基本計画策定委員会で、宮古島市が実施した市民アンケートと職員アンケートの結果が示された。
現在の分庁方式に対する利便性について、市民アンケートの結果では「不便だと感じたことはない」が35%に対し、「用事を一つの庁舎で済ませられない」(30%)、「自分の用事がどこの庁舎に行けば解決できるのかわかりにくい」(17%)と「不便」に感じている割合は約半数の%となった。
新しい総合庁舎で特に重要と考えることについては「高い防災機能」と「財政負担の少ない庁舎」が最も高く、それぞれ18%となっている。
求める機能については、「車も歩行者も安全に通行できる十分な駐車スペース」が最も多く13%、次いで「分かりやすい案内板や窓口番号等のサイン」(10%)、「銀行や郵便局など金融機関(ATM含む)設置」(同)などとなっている。
職員に対するアンケートでは、執務スペースの広さについて「ちょうど良い」の回答が47%、「狭い」が%となっているが、庁舎によってばらつきがあるとしている。
必要な機能についての質問では「分かりやすい案内板や窓口番号のサイン」が51%と最も多く、「金融機関(ATM含む)の設置」(49%)、「プライバシーに配慮した個室型の相談スペース」(45%)、「授乳室やキッズスペース」(42%)などとなっている。
そのほか、自由回答では、平良保健センターの併設を求める声が強く、その理由としては、センターの業務と課内の業務連携が頻回で、職員だけでなく市民も行き来することが多いことから、窓口の一本化を求める要望が寄せられた。
市民アンケートは、市民2000人(男女別、年齢階級別に無作為抽出)を対象に3月17~4月14日まで4週間実施。郵送で配布し回収する方法で、回収率は440通で回答率は22・0%だった。
職員アンケートは、1月~2月にかけて全職員664を対象に実施。方法はウェブと紙面での回答で、回収数は203通。そのうち有効回答数は177通(空港や図書関東に勤務する職員等を除いた回答数)で回収率は26・6%だった。