干潟で多彩な催し/サニツ浜カーニバル
水中駅伝で水しぶき
干潟の祭典「第27回サニツ浜カーニバル」(主催・宮古島市など)が6日、下地の与那覇湾、通称サニツ浜で開かれた。約700㌶の広大な干潟を舞台に、水中駅伝や綱引き、宮古角力、10人11脚などが行われ、家族連れら市民は楽しい夏の一日を過ごした。開会式で川根心真君(下地小6年)が、参加選手を代表して「けがをしないよう、干潟の祭典を楽しみます」と元気よく選手宣誓をした。
サニツ浜ふれあい広場の土俵では、宮古角力が行われ、久米島角友会も参加、一般や小学生が個人戦、団体戦で熱戦を繰り広げた。
干潟競技はレディース綱引きで幕開け。パンダル50ccが8連覇を果たした。男子綱引きは宮古島まもり隊が初優勝を果たした。
潮が満ちるのを待って、この日最後の競技として行われた水中駅伝は、途中で水しぶきを上げて転んでしまう選手もおり、会場から笑いを誘っていた。
男女綱引きは、滑りやすい足元をものともせず、全員で力を合わせ、男女共こん身の力を込めて綱を引いた。選手の周りには応援団が付き、「頑張れ頑張れ」と声援を送っていた。10人11脚は仲間たちと息を合わせ、「イッチニ、イッチニ」とリズムを取りながらゴールを目指した。
宝探しや乗馬体験も行われた。初めて乗馬体験をした高島糸玲七ちゃん(3)は「初めて馬に乗れて、楽しかった。また体験したい」と笑顔で話した。
競技に先立ち行われた開会式で長濱政治副市長は「現在では地域住民、観光客が一体となって楽しめるイベントとして定着している。広大な干潟を舞台に繰り広げられる各競技を楽しみながら、祭典を十分に満喫してほしい」と、下地敏彦市長のあいさつを代読した。
アトラクションとして下地のクイチャー、与那覇のヨンシーが披露され、全員が方言バージョンのラジオ体操で体をほぐした。