3000億円台の確保求める/振興予算
江崎沖縄担当相に翁長知事
【那覇支社】江崎鉄磨沖縄担当相は8日に県庁を訪問し、翁長雄志知事と会談した。翁長知事は、①18年度の沖縄振興予算で3000億円台の確保、②普天間基地の名護市辺野古への移設取りやめ、③尖閣諸島周辺での安全確保-などを柱とする要望書を江崎担当相に手渡した。
このほか、要望書では20年に開催される東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレー出発地を沖縄とし、宮古地区を含む先島諸島を走行ルートに加えることも求めた。
翁長知事は会談で、「(沖縄の)自立型経済に勇気と希望を持って頑張っていこうと思っており、沖縄が日本とアジアの架け橋になれるよう力添えをいただきたい。基地問題については、沖縄の過重な基地負担の軽減に協力してほしい」と述べた。
これに対し、江崎担当相は「沖縄の発展のため、交通の利便性向上・インフラ整備など様々な課題に積極的に取り組む。知事と意見交換を行いつつ沖縄振興をしっかりと前に進めていく」と応じた。
江崎氏は、3日に行われた内閣改造で新たに沖縄担当相に就任。翁長知事との会談は、就任後初めて。