佐良浜、15年ぶり優勝/中学バレー九州大会
全国大会出場権を獲得/地元で凱旋パレード
中学バレーの第50回九州大会は7日、鹿児島県の吉田文化体育センターで決勝トーナメントを行い、県代表の男子佐良浜は2回戦で鹿児島の吉野東を2-1で下して4強に進出、台風5号の接近に伴う特別措置で4校同時優勝を決めた。九州大会優勝は15年ぶり、22日開幕の全国大会への出場権も得た。8日に帰島したメンバーは佐良浜地区で凱旋パレードを行って優勝を報告。地域住民の日ごろの応援に感謝を込めた。
大会は6、7両日の競技を予定していたが、台風5号の影響で7日のみの開催に変更された。
佐良浜は予選リーグで大分2位の朝日に快勝し、決勝トーナメントへ。同トーナメントでは、3月の大会でストレート負けを喫している吉野東と対戦した。
セットカウント1-1から勝負の第3セット。佐良浜は自慢の攻撃力を生かしてこのセットを奪い、3月の雪辱を果たすとともに4強進出を決めた。
3月の九州大会ではサーブカットが機能せず、相手にずるずるとポイントを献上したが、今回はその課題をきっちり克服。正確なレシーブから攻撃に転じる佐良浜バレーを生かした。
日程変更の影響で、この段階で競技は終了。4強に残った佐良浜のほか、宮崎1位の串間、福岡1位の板櫃、大分1位の緒方の4校が優勝となり、全国大会の出場権を獲得した。
佐良浜のメンバーは8日午後、地元佐良浜地区で凱旋パレードを行い、地域住民に優勝を報告した。住民は拍手と指笛で子どもたちの快挙を祝福。併せて全国での活躍を期待した。
キャプテンの友利浩之介君は「皆さんのおかげで九州で優勝できたけど、2勝しかしていない。全国大会ではしっかりと全部勝って優勝を決めてみせる」と意気込みを語った。
全国大会へ選手を率いる國吉勇多監督は「小さな島の小さな学校の子どもたちが全国に行く。しっかり活躍できるように頑張っていきたい」と決意した。
同校PTAの友利真海さんは「3月の大会でストレート負けした相手に勝ったことが成長の証。本当によく頑張った」と評価。生徒たちには「佐良浜、伊良部島に勇気と元気を与えてくれる優勝。これからも感謝の気持ちを忘れずに上を目指してほしい」と話した。