「尊はよく頑張った」/夏の甲子園・興南
孫の活躍に祖父母感激
夏の甲子園に出場している宮古出身の嘉数尊(みこと)選手(興南3年、外野手)を応援しようと11日、嘉数選手の祖父、嘉数孝雄さん(75)の自宅には、試合開始前から親戚や地域の人たち約30人がテレビの前に集まり、嘉数選手の一挙手一投足に指笛や声援を送った。
嘉数選手は城辺長間出身の父、嘉数喬さん(49)の長男。西城小から野球部のある平良中に進学し野球を続けた。
初戦の智弁和歌山戦では6番、中堅手で先発出場。三回には2死満塁から左前適時打で2点を加え、後続の適時打で6点目の本塁を踏み応援に駆け付けた親戚らを喜ばせた。
試合は6-9で敗れたものの、祖父の孝雄さんは「大観衆の中で良く頑張ったと褒めてやりたい」と孫の活躍に感激した様子。祖母のユキさん(73)は「甲子園出場という夢を実現させた尊はすごい」と目を潤ませた。
子供のころはよく尊選手と遊んだという下地陽貴君(15)は「身近な人が甲子園で活躍していることを誇りに思う」と話した。
父親の喬さんは、甲子園のアルプススタンドで観戦。「私も高校時代は甲子園出場を夢見ていた。自分の夢を息子がかなえてくれた。ありがとうと言いたい」と語った。