19日にビブリオサロン開催へ/市平良図書館北分館
紙芝居も披露
市平良図書館北分館(狩俣明館長)は19日午前10時~午後0時までの間、第8回ビブリオサロン「『星空』に関するおはなし」を開催し、宮古島の民話をイメージした手作り紙芝居「蛇と生き水)」や絵本読み聞かせを行う。下地ひかるさんと下地美穂さんが12日、会見し、「宮古では民話の紙芝居は少ない。子供たちのためになると思う」と親子の来場を呼び掛けた。
同分館によると、ビブリオサロンとは、図書館でカフェ感覚を体験してもらい、新図書館併設予定のカフェの雰囲気を想像し、職員も「図書館内にカフェがあるのはどういうことか」というイメージをつかむための企画。
下地美穂さんは、ロシアの東洋学者・言語学者、ニコライ・A・ネフスキーが遺した作品からイメージを膨らませ、約1カ月かけて手作り紙芝居を製作した。
ネフスキーは1926年、那覇へ向かう汽船の中で平良町出身(当時)の慶世村恒任から「月のアカリャザガマの話」について聞き書きした。
その話によると、大昔、お月様とお天道様からアカリャザガマという男性は使われ、二つの桶を担いで地上に降りてきた。一つの桶には人間を若返らせる水、もう一つの桶には蛇に浴びせる死に水が入れてあった。男性は非常に疲れたので、道端に桶を下ろして小便をした。その隙にどこからとなく1匹の大蛇が現れ来て、若返り水をジャブジャブと浴びた-。
問い合わせは、同館(電話72・2317)へ。