伝統のクイチャー披露/城辺ふれあいまつり盛況
継承へ誓い新たに
伝統文化の継承と地域の活性化を図る城辺ふれあいまつりが13日、城辺公民館などで行われた。舞台発表では各地のクイチャーや獅子舞など伝統芸能が披露され、鑑賞した市民が地域の良さを再確認しつつ、出演者とともに継承発展への誓いを新たにした。
祭りは、市町村合併後に始まった。福嶺、城辺、西城、砂川の4学区が一丸となって地域を盛り上げようと城辺地区の地域づくり協議会が主催。今年で8回目の開催となった。地域の伝統文化を継承し、連帯を強化することが狙いだ。
オープニングセレモニーでは園児が旧城辺町歌を合唱。多くの来場者が懐かしい町歌を共に歌った。
開会セレモニーで、神里清春会長は「地域の伝統を継承する芸能発表会やサムイ大会、保育園児から小中学生、婦人会や老人クラブによる遊戯や踊りを楽しんでほしい」と呼び掛けた。
続いて下地敏彦市長(代読)が「地域を挙げて祭りを開催することで住民同士の絆が強まり、伝統文化の継承と後継者の育成につながる」と期待を込めた。
主催者ら関係者によるテープカットの後、舞台発表が行われた。幕開けは城辺老人クラブによる「とうがにあやぐ」。きらびやかな衣装で優雅に踊った。
保良、福里、比嘉の住民は地域で受け継がれてきたクイチャーを踊った。躍動感あふれる地域独自のクイチャーに市民の目はくぎ付けだった。「友利のミルク口説」も注目を集めた。
城辺地区をはじめとする多くの市民は伝統芸能の良さをかみしめ、次代への継承の重要性を再認識した。
このほか西城、福里、砂川の園児たちは踊りを発表した。エイサーを披露したり、法被や浴衣姿で踊ったりして大きな拍手を浴びていた。中学生やPTAは校歌遊戯を発表した。
長間、比嘉、上区自治会の青年団は応援歌で会場を盛り上げた。のど自慢大会もあり、子ども部門は松川穂羽さん・砂川葵さんが優勝、一般は知念広子さんがチャンピオンに輝いた。
このほか、警察や消防の車両などに触れられるコーナーや宮古そばの早食い競争でもにぎわった。
城辺出身の下地暁さんによるふれあいコンサートも盛況。最後は来場者も一緒にクイチャーを踊った。
祭りの締めは伝統の「サムイ大会」。向かい合った2人が指を出して合計の数を当て合うゲームに8人が出場し、威勢良い掛け声を会場に響かせていた。