オスプレイ配備撤回を要請/小野寺防衛相に翁長知事
【那覇支社】小野寺五典防衛相は14日、就任後初めて来県し、翁長雄志知事と県庁で会談した。翁長知事は、オスプレイの配備撤回や日米地位協定の抜本的な見直し、尖閣諸島周辺の安全確保など14項目についての要望書を小野寺防衛相に手渡した。
会談で翁長知事は、普天間飛行場所属のオスプレイがオーストラリア沖で5日に墜落した後、日本政府が運用再開を容認したことに対して抗議し、改めて飛行中止を求めた。
これに対し、小野寺防衛相は「米国側からシステム的な欠陥はないと説明を受けた」とした上で、「改めて米側には安全な飛行を繰り返し求めていく」と答えた。
翁長知事は、このほか嘉手納飛行場でのパラシュート降下訓練や旧海軍駐機場継続使用問題について、今月中に開かれる日米安全保障協議委員会で米側と協議するように強く求めた。
一方、小野寺防衛相は普天間飛行場の辺野古移設問題について「普天間飛行場の危険性除去は県と国の共通認識だと考えている。普天間の固定化はあってはならない」との認識を示した。
同飛行場の5年以内の運用停止については「政府として出来ることをすべて行う努力はする。その前提となる辺野古移設について県とも協議をして工事をしている」と説明した。