総理官邸で琉舞披露/沖縄豆記者団が翁長知事に
荷川取さん(平一小6年)ら成果報告
【那覇支社】7月31日から5泊6日の日程で東京と北海道を訪問した「第56次沖縄豆記者団」の荷川取美佑さん(平良第一小6年)ら代表5人が17日、県庁を訪ね、翁長雄志知事に取材旅行の成果を報告した。豆記者たちは訪問取材や交流活動での体験や感動を語った。
豆記者団は、東京では安倍晋三首相への表敬訪問のほか、国会議事堂の見学、内閣府沖縄担当部局の取材、北海道では納沙布(のさっぷ)岬から北方領土の見学、根室市内の中学生との交流などを行った。
1日には官邸に安倍首相を訪ね、全員で「てぃんさぐぬ花」を合唱し、荷川取さんが琉球舞踊「かぎやで風」を披露した。
荷川取さんは「総理官邸で琉舞を披露したことが、特に印象に残っている。総理大臣の前でとても緊張したけど、練習をたくさんしたので堂々と楽しんで踊ることができて良かった。これからも、この経験をしっかりと生活に生かしていきたい」と感想を述べた。
豆記者たちの報告を受け、翁長知事は「頑張ってきた5人の話を聞いて感激している。今回の訪問で大きな成果を上げた一人ひとりの表情を見て、良い時間を過ごせたと思う。沖縄の素晴らしさを感じつつ、アジアや世界にも目を向けてほしい」と激励した。
主催する沖縄県豆記者交歓会(松原健藏会長)は、本土と沖縄の中学生が相互に交流し、それぞれの地域の実情を理解すると共に友情を深めることを目的に、1962年に結成された。
現在では、夏は沖縄から東京・北海道へ取材に行き、冬は函館豆記者団が沖縄で取材旅行を行っている。
今年の豆記者交歓事業には、県内の小中学生50人が参加。うち宮古地区からは小学生8人、中学生5人の計13人が派遣された。宮古地区豆記者交歓会(本村幸雄会長)では、12日に市中央公民館で取材報告会を開いた。