伊波氏、農業振興に全力/県知事選
支持者ら初当選へ気勢/宮古支部が総決起大会
県知事選に立候補した前宜野湾市長の伊波洋一氏(58)=無所属・社民、共産、社大、国民新、新党日本推薦=後援会宮古支部(下地学支部長)の総決起大会が19日夜、JAおきなわ宮古地区本部大ホールで開かれた。伊波氏は、離島農業の維持や産業の発展を強調。「さらなる発展をさせるため県としてしっかりと支えていく」と述べ、豊かな宮古島づくりへ支持を訴えた。
伊波氏は、宮古島はサトウキビや畜産を含めた農業振興が一番大事だとし、その取り組みとして本土市場への貨物輸送のコスト削減と航空運賃の引き下げに全力を挙げるとした。
宮古病院の移転新築については、民営化につながる独立行政法人化に反対の立場を主張。「離島であろうとも人の命は平等」だとして改築だけでなく、医療の中身を充実させるためにも医師確保に全力を挙げると強調した。
米軍普天間飛行場については「県内移設を日米両政府に断念させて、普天間基地の全面返還を一日も早く勝ち取り、県民のための跡利用を何としても実現していきたい」を力説した。
下地支部長は「県民に開かれた県民主体の県政を実現し、沖縄が平和で豊かになることを勝ち取っていこう」と呼び掛け。選対宮古支部長の奥平一夫県議は「私たちの運動や思いが実を結びつつある。基地問題に決着を付けて福祉の心を取り戻せる県政を実現しよう」と力を込めた。
社民党県連の新里米吉委員長、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員、社大党委員長の糸数慶子参院議員が登壇し、宜野湾市長時代の数々の公約の実現を示しながら「県民の命と暮らしを守る沖縄県知事は伊波洋一以外にいない」と支持を呼び掛けた。
最後は全員でガンバロウ三唱で初当選に向け気勢を上げた。