物損事故の45%レンタカー/事業所連絡協
今年910件中、413件発生/ 件数は前年比大幅増
宮古島警察署と宮古島観光協会、レンタカー事業者で構成するレンタカー事業所等連絡協議会が24日、宮古島警察署で開かれた。その中で、今年、これまでに発生した交通物損事故件数は910件で、そのうちレンタカーによる事故は413件で全体の45・38%を占めていることが示された。前年同期と比較すると物損事故全体は123件増、レンタカー事故は139件増、レンタカー割合は10・56ポイント増といずれも大幅に増加している。
8月24日現在、交通物損事故数を月別で見ると、最も多いのは7月で181件、次いで8月の142件、6月の136件。そのうちレンタカーによる事故は7月が100件、8月89件、6月67件と件数ではレンタカーも7月が最多。物損事故全体に占めるレンタカー事故の割合を見ると最も高いのは8月で62・68%、次いで7月の55・25%、6月の49・26%となる。
前年同日現在の交通物損事故件数は787件、そのうちレンタカー事故数は274件で、レンタカー事故の割合は34・82%だった。
今年、レンタカー事故の割合が多くなっている要因として宮古島警察署交通課企画規制係の担当者は、観光客数の増加に伴うレンタカーの増加を挙げ、特に観光客による交差点での事故が多いことから、多発場所では一時停止や徐行を呼び掛ける看板を設置していることなどを説明した。
参加したレンタカー業者からは事故防止への取り組みとして、一時停止標識を増やすことや、交通標識の定期的更新、事故多発場所での注意喚起の徹底、事故多発場所のマップ作成などを求める声が挙がった。
協議会ではそのほか、宮古島警察署の生活安全課が観光客が関連する犯罪の現状などについて説明。警備課からはレンタカー利用申込者に不審者がいた場合の通報協力、交通課からは観光客が事故に遭った場合の対応などについての協力が呼び掛けられた。市まちづくり振興班は観光客による水難事故が発生している現状を伝え、注意を呼び掛けるリーフレットの配布に協力を要請した。