「ちゅらちゅらピアス」など発表/JTA・琉大生
宮古テーマに機内販売商品選定
【那覇支社】日本トランスオーシャン航空(JTA、丸川潔社長)と琉球大学観光産業科学部(下地芳郎学部長)は24日、那覇市で会見を開き、同学部の学生たちが宮古島をテーマに選定した機内販売商品などを発表した。白蝶貝やピンクシェルを使った「ちゅらちゅらピアス」や、宮古をアピールする観光ホームページが報告された。9月から機内販売とホームページの公開を始める。
JTAと琉大観光産業科学部は、今年3月に包括連携協定を締結した。その一環として、同大は「JTA×琉球大学 インターンシップ特別コース」を4月に開講。受講する学生らは、通常の職業体験のほか、自ら企画・立案して販売商品の検討や情報発信にも取り組んでいる。
会見では、同大3年の二階堂美南さんが、「ちゅらちゅらピアス」の選定過程も発表した。二階堂さんらは、県内外の女性約170人を対象にしたアンケート調査や宮古島での商品リサーチを実施。まず、候補商品を宮古みそドレッシングやマンゴージュース、キーホルダーなど7点に絞り込んだ。そして、最終的に総合評価で天然貝のピアスを販売商品に選んだという。
一方、大濱里穂さんと仲村渠裕斗さんは、JTAが運営する観光情報のホームページ「美ら島物語」の製作企画を紹介した。大濱さんらは、テーマを「若年層へ宮古島の魅力を発信する」と設定し、沖縄・離島ファンに喜ばれ役立つものにすると位置付けた。
県外学生の沖縄旅行への意識調査や若者が好む旅行サイトの分析結果などから、宮古島をMAP化して見やすくしたほか、記事をジャンル別に検索可能にするなど、利便性も工夫した。このほか、県外の人でも分かるキーワードや女子旅を連想させる写真など、観光客に魅力ある情報発信を目指している。
JTAの内間康貴取締役は「地域貢献型の地元企業としての思いから、今回の提携企画となった。沖縄の学生には観光業界にもっと興味を持ってほしい。引き続き沖縄の人材育成に協力していきたい」と述べた。