漁業の大切さ実感/狩俣中生徒
八重干瀬で追い込み漁体験
狩俣中学校(宮國勝也校長)は26日、宮古島の北方に広がる八重干瀬(やびじ)で追い込み漁体験を実施した。男子生徒7人は漁師たちと一緒に重さ6㌔ある大物キツネフエフキやアオチビキ、アイゴ、カワハギなど約250㌔を水揚げした。日本で観賞魚として有名な美しいナンヨウハギが漁獲され、青・黒・黄の三色が話題を集めていた。全参加者は、海の恵みに感謝し、漁業の大切さを実感した。
生徒たちの同漁体験には、狩俣地区の漁師約20人が全面的に協力し、それぞれ漁船4隻に分乗した。
同日午前7時半すぎ、狩俣漁港を出港。追い込み漁は2回展開し予想以上の大漁で、同11時すぎに戻った。漁港で出迎えた宮國校長や生徒の母親らは、元気な姿を見て笑顔を見せていた。
追い込み漁は友利組(友利哲雄代表)が引き受けた。友利代表は「狩俣中の追い込み漁体験を協力して今年で27年目。ここまで来れたのも若い青年たちの協力のおかげ」と感謝していた。
この日は27年前の中学生の時に初めて体験した佐渡山誠さん(42)と息子で狩俣中3年の隼人君(15)が参加した。
漁師の誠さんは「親子2代の体験となり、最高にうれしい」と笑顔で語った。隼人君は「追い込み漁は難しかったが、良い思い出がつくれた」と感無量の表情を見せていた。