日々精進、心新たに/書心会、本社主催 全宮古書道展表彰式
入賞者45人たたえる
第36回全宮古書道展(主催・書心会、宮古毎日新聞社)の表彰式が27日、平良港ターミナルビルで行われた。児童・生徒の部で大賞に輝いた下地咲玖良さん(北中3年)、高校・一般の部大賞の久貝美和さん(30)ら、応募総数917点の中から選ばれた各部門の入賞者45人に賞状や盾、トロフィーが贈られた。受賞者は、毛筆と墨を用いて文字を表現する日本伝統芸術への日々精進に心を新た
にした。
主催者を代表して、本社の平良覚社長は、子供からお年寄りまでの幅広い年齢層が作品を寄せたことに感謝し「来場者は皆さんの秀作に感動した」とたたえた。
また、入賞者の日ごろの努力に敬意を表した上で「今後ますますの精進を期待する」とあいさつした。
祝辞で下地敏彦市長は「皆さんの作品は、個性があふれ独創的で、鑑賞する人を引きつけた。受賞を機に、さらに書の稽古に励んでほしい」と激励した。
公益財団法人日本習字教育財団の甲地史昌理事長は「皆さんの努力と成し遂げた成果は、これから難しい問題に直面した時に勇気や自信となって皆さんを助けてくれると思う」と祝辞を述べた。
書心会会長で審査委員長を務めた古堅宗和氏は審査講評で▽点画が正しく書かれていた▽一画、一画が丁寧で全体のバランスが良い▽崩し方や筆脈が良かった-などと評価した。
会場には受賞者の家族らが出席。受賞者一人一人が名前を呼ばれ、賞状などを受けると大きな拍手を送っていた。
児童・生徒の部大賞の下地さんは「賞状をもらった時には大賞の証しだと思った。高校・一般の部でも大賞を狙いたい。見る人が楽しめる書を書きたい」と話した。
同展は、宮古地区における書道教育の振興発展に寄与することを目的に毎年開催している。
今年は8月19、20日に市中央公民館で応募作品を一堂に展示。2日間で延べ約1700人が来場した。