陸自15旅団・ヘリ隊へ感謝状/沖縄離島振興協議会
緊急患者輸送9000回で
【那覇支社】県離島振興協議会(会長・外間守吉与那国町長)などは25日、陸上自衛隊第15旅団第15ヘリコプター隊が離島の緊急患者を空輸した実施回数が昨年10月に9000回に達したことを受け、「緊急患者9000回空輸謝恩会」を那覇市の自治会館で開いた。謝恩会では、同隊と宮古病院を含む県内11病院、那覇駐屯地から県内の病院まで搬送する那覇市消防局へ、協議会などから感謝状が贈呈された。
外間会長は「離島病院では対応できない緊急患者を昼夜を問わず悪天候も顧みず人命救助に従事し、これまで多くの離島住民の人命救助に貢献してもらっている」と感謝を述べた。
式典に参加した下地敏彦宮古島市長は「これまで宮古関係では約650回の緊急搬送を行い市民の生命財産を守ってもらい大変ありがたい」と感謝した。宮古病院の米田恵寿医療部長は「今後も協力し一人でも多くの患者さんの命を救いたい」と語った。
陸上自衛隊第15旅団の原田智総旅団長は「主に夜間の危険な任務だが、航空機の安全運航に心掛け、『離島の命をつなぐ』を合い言葉に任務にまい進したい」とあいさつした。
緊急患者空輸は、同隊が1972年11月に那覇駐屯地に移駐後、同年12月に粟国島から1回目の緊急患者の空輸を始めた。その後、約45年にわたり離島からの緊急患者空輸の任務に当たり、16年10月4日に9000回を達成した。