宮古関連は260億円/防衛省18年度概算要求
誘導弾部隊の配置は19年度以降
【那覇支社】防衛省は31日、2018年度予算の概算要求案を発表した。離島を防衛する警備部隊等の配置に関連した整備費に552億円を計上した。このうち宮古関連は260億3700万円で、千代田カントリークラブでの庁舎などの整備に93億2000万円が、大福牧場の代替地の調査費と用地取得費に117億3000万円が計上された。警備部隊の配置は18年度に、地対艦誘導弾部隊と中距離地対空誘導弾部隊は19年度以降の配置で検討していることも公表された。
千代田カントリークラブに関連する内訳は、庁舎の整備に56億9000万円、車両整備工場に19億6000万円。医務室に4億円など。同省の広報担当者によると、用地取得費は計上されていないという。
大福牧場の代替地に関連する117億3000万円のうち、用地取得費用については、「取得は交渉になるので、総額は明示できない」とした。
このほか、部隊配置の予定について同担当者は「16年9月に、若宮健嗣防衛副大臣(当時)が宮古島市を訪問し、警備部隊・中距離地対空誘導弾部隊・地対艦誘導弾部隊の庁舎等を千代田カントリークラブへ配置する施設配置案を説明した。このような経緯から千代田カントリークラブにおける施設整備の工期を検討した結果、警備部隊を18年度に、中距離地対空誘導弾部隊と地対艦誘導弾部隊は19年度以降に配置することにしている」と説明した。