行雲流水
2017年9月12日(火)9:01
【行雲流水】(藍ちゃんに、あっぱれ!)
愛称「藍ちゃん」こと、宮里藍がプロゴルフの現役選手を引退する。彼女はゴルフ界に彗星(すいせい)のごとく現れ、日本のゴルフを一気に盛り上げた。以来、日本の女子ゴルフ界をけん引してきた
▼彼女は中学2年のとき、全国中学ゴルフ選手権で優勝、高校2年のとき釜山アジア大会で金メダルを獲得。アマチュア時代の18歳のとき、当時史上最年少でツアー初優勝を果たした。国内優勝は通算15勝である
▼その後、アメリカツアーへ本格的に参戦、2009年に初優勝、2010年には、日本人最高となるシーズン5勝をあげ、世界ランク第1位に輝いたこともある。米国では通算9勝をあげている
▼2012年には模範的な選手に贈られる「ウィリアム&モージー・パウエル賞」を日本人としては初めて受賞している
▼国内引退試合となる、サントリーレディス戦では、警備員が2倍に増員され、大会は藍ちゃんフィーバーに沸いた。米国での最終戦ポートランド・クラシックでは、第1ラウンドで宮里美香に見送られてスタート、最終ラウンドでは横峯さくらに出迎えられた。最終ホールに向かう宮里藍選手を、米ツアーでの功績をたたえるアナウンスが出迎えた。また、主催者側から花束が贈られた。なお、東京五輪ゴルフ競技対策本部は、彼女に女子担当コーチ就任を要請することを決めた
▼数々の感動をありがとう。青少年には、「高い志を持って努力すること」の大切さを身をもって示した。改めて、宮里藍の見事なゴルフ人生をたたえたい。