本村、ハンマー日本一/全日本インカレ
友利は走高跳8位入賞
陸上の第86回日本学生選手権大会(全日本インカレ)は10日、福井県の福井運動公園陸上競技場で女子ハンマー投げ決勝を行い、多良間村出身で九州共立大4年の本村夏鈴が58㍍81を投げて初優勝した。男子走高跳では宮古島市出身で環太平洋大1年の友利響平が2㍍15(宮古記録)を跳んで8位に入賞した。
本村は4年連続出場の全日本インカレで初の頂点に立った。6月の日本選手権6位入賞に次ぐ快挙だ。
試合では、3投目で56㍍の投てき。予選を首位で通過したが、決勝1本目の4投目で逆転を許した。
それでも慌てることはなかった。5投目に57㍍を投げて再び首位に立つと、6投目はさらに飛距離を伸ばす58㍍81のビッグスローを披露し、追随を振り切ってインカレを制覇した。
インカレの過去最高位は1年生のときの2位。本村は「ずっとこの大会で優勝するためにやってきたのでうれしい。応援してくれた両親、監督、仲間の支えに感謝したい」と話した。
一方、男子走高跳の友利は従来の宮古記録を4㌢更新する2㍍15をクリアして堂々8位に入賞した。
調子は良くなかったというが、「競技場が自分に合っていた」と話す。他の選手が助走に苦しむ中、「とてもうまくいった」と好記録の要因を振り返った。
友利は「1年生で良いスタートを切れたと思うが、ここで浮かれていたらこれ以上跳べなくなる。これからも挑戦者のつもりで跳び続けたい」と話した。
県記録2㍍16の更新も視野に入れる友利。次戦は10月のジュニア陸上だ。