宮古中文連を表彰/方言の普及功労で
しまくとぅば県民大会
【那覇支社】 9月18日の「しまくとぅばの日」に合わせた第5回しまくとぅば県民大会(主催・県)が16日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開催された。大会では2017年度しまくとぅば普及功労者表彰式が行われ、宮古地区中学校文化連盟(友利直喜会長)など2団体9個人に表彰状が贈られた。
友利会長は「大きな賞をいただき、とてもうれしい。中学生に方言に親しむ機会になるよう、地域の協力を得ながら地道に取り組んだ成果であり感謝したい。この賞を励みに、今後も地域と共に方言の普及に努めたい」と喜びを語った。
県は同連盟の功績として、「宮古方言に絞った『しまくとぅばパーフォーマンス大会』の公演を企画し、今年度で7回目。宮古各地域の方言による民話の寸劇や意見・研究発表、落語、宮古民謡など、学校や地域のボランティア、生徒が一体となり作り上げる大会となっている」と評価した。
県では、06年の「しまくとぅばの日に関する条例」制定により、しまくとぅばの普及、継承を主要な文化施策と位置づけ、10カ年の「しまくとぅば普及推進計画」に基づき、県民運動を展開している。
主催者あいさつで、翁長雄志知事(代読・富川盛武副知事)は「消滅が危惧される『しまくとぅば』を次世代へ普及、継承するため、より実効性のある取り組みが必要。大切さや魅力を再認識し、一人一人が担い手として家庭や職場などで広めてほしい」と述べた。
大会では、「しまくとぅばの普及・継承」県民宣言を掲げ、▽日常生活で積極的に使うよう心掛ける▽各地域のしまくとぅばを大切にし、地域の伝統文化などを継承していくーなどの5項目を活動方針にして、県民一丸となって取り組むことを確認した。