衆院選、市議選と同日/10月22日投開票
市選管「万全体制で臨む」
安倍晋三首相は25日の記者会見で、28日召集の臨時国会冒頭で衆院解散に踏み切る意向を表明した。衆院選は「10月10日公示、同22日投開票」の日程で実施され、宮古島市議選(10月15日告示、同22日投開票)と投票日が同日となる。市選挙管理委員会(下地淳徳委員長)は25日に臨時の委員会を市役所平良庁舎で開き、対応を協議した。
市選管の下地委員長は「ミスのないよう万全の体制で臨みたい」と話した。
市議選は投開票まで1カ月を切り、立候補予定者の顔ぶれがほぼ出そろった。現職、新人ともに15人、前職1人、元職2人の計33人が立候補を予定しており、事実上の選挙戦に突入している。市議会9月定例会が閉会する28日以降から、水面下での活動がさらに活発化すると見られる。
一方、衆院沖縄4区(沖縄本島南部、宮古島市、石垣市など)には現職で「オール沖縄」が推す仲里利信氏(80)、自民党現職の西銘恒三郎氏(63)、幸福実現党の新人、富川泰全氏(38)がそれぞれ出馬を表明している。
宮古島市出身で日本維新の会現職の下地幹郎氏(56)は、前回選挙と同じ1区(那覇市など)から出馬する見通し。
投票日が衆院選と同日になることについて、市議の一人は「影響は少なからず出ると思うが、有権者にとっては一度にやる方が良いことではないだろうか」と話す。「正直言って自分の選挙で手いっぱいのところはある」と述べ、衆院選での応援などは難しいとの考えを示した。
別の市議も「面倒になるというのは間違いないが、そう大きな影響は出ない。正直それ(衆院選)どころじゃないというのが本音だ」と述べた。
市選管によると、市議選と国政選挙の投票日が同日になるのは合併後初で、投票箱の発注や候補者のポスター掲示板の追加作業などの対応に追われるほか、選挙事務従事者や開票作業員もそれぞれ増員を迫られる。
投票用紙に記入する記載台を増やすほか、期日前投票も衆院選は11日から、市議選は16日からと区分される。
開票作業は市議選のみだと約90人だが、今回は130人~140人体制で行う。