ふるさとの民謡楽しむ/沖縄宮古民謡協会芸能祭
浦添市で開催
【那覇支社】沖縄宮古民謡協会(佐和田方恒会長)は24日、第22回芸能祭を浦添市のてだこホールで開催した。各研究所・グループや、7月の民謡コンクール受賞者ら約330人が、熟達した芸を発表した。会場には郷友ら約840人が訪れ、故郷の民謡や舞踊に大きな拍手を送った。
芸能祭は、同協会顧問・理事と宮古民謡協会の役員らが奏でる「とうがにあやぐ」「大世栄」「池間ぬ主」に合わせ、砂川ヨシ子舞踊研究所などが華やかな舞を披露して始まった。
主催者あいさつでは、佐和田会長が、「1996年にスタートした芸能祭も22年を迎える。感謝の念でいっぱいです」と述べた。
舞台では、26の研究所・グループが馴染みの「なりやまあやぐ」「与並武岳金兄小」「酒田川」のほか、「夢の伊良部大橋」「宮古サッサイ」など比較的新しい演目も披露した。
同協会の九州支部は「なますぬぐう」、宮古民謡協会は「宮古ぬあやぐ」を合唱し、会場を盛り上げた。
また、7月に豊見城市で行われた第38回宮古民謡コンクールの受賞者40人余も、日ごろ鍛えた歌声や三線の腕前を披露した。10代として初めてグランプリを獲得した下地美咲さんは、澄み渡る声で「伊良部とうがに」を独唱。情感あふれる声に、観客は静かに聞き入っていた。
沖縄宮古郷友連合会の福里栄記会長も来賓として登壇し、「会場が溢れんばかりの宮古ファンが集まって嬉しい。民謡協会のパワーはすごい」と語った。
このほか、宮古島市出身の下地幹朗衆議院議員も祝辞を述べた。
最後は、出演した各研究所・グループが舞台に上がり、観客にあいさつして締めくくった。