リゾートゾーンを拡大/市議会一般質問
伊良部観光整備計画 進む開発行為に市当局
宮古島市は26日、伊良部観光整備総合計画に定めた観光リゾートゾーンを拡大し、島全体を対象とする見方を示した。当初区切った東海岸沿いに限らず、島の全体を見据えてリゾート開発を推進する。民間投資の喚起を狙い、牧山-長山港間の市道に上水道を整備する計画もある。市議会9月定例会一般質問で、濱元雅浩氏の質問に答えた。
現行の伊良部観光整備総合計画に定められている観光リゾートゾーンは、伊良部大橋から渡口の浜までの区間(東海岸)を指す。この計画に濱元氏は「リゾート開発はこのゾーンに限定されるのか」と聞いた。
これに伊良部支所の佐久川豊正支所長は「計画策定時においては、民間事業者によるリゾートホテル開発及び計画を勘案しての位置付けだった」と説明した。
ただ、現在は佐和田の浜周辺でリゾートホテルの建設が進んでいるほか数件の計画があることを挙げ「今後は東海岸沿いの長山一帯だけでなく、西海岸の佐和田の浜一帯、あるいは伊良部島、下地島間の入江沿いもリゾート開発が進み、地域の活性化につながるものと期待する」と述べた。
濱元氏は「特段、このリゾートゾーンとしてくくられた区域が優先されることはなく、全体的に進めるという理解で良いのか」と再質問。佐久川支所長は「その通り」と答え、リゾート開発に伴う観光振興の対象ゾーンを伊良部島全体で捉えている考えを示した。
関連して濱元氏は「(リゾート開発など)民間投資を活性化させるためには上水道の敷設があった方が良いのではないか」と水道管設置の必要性を説いた。
上下水道部の大嶺弘明部長は「伊良部地区においてはホテル建設の計画が予想されており、将来的な需要水量を見越した施設の整備が必要と考えている」などと答弁。「平成35年度(2023年度)に向けて牧山配水地付近から長山港までの市道に配水管を敷設する計画がある」と述べた。