久保、與那覇さん優秀賞/JAおきなわ青壮年大会
農業活動の経験報告
【那覇支社】JAおきなわ青壮年部は28日、「2017年度第27回JAおきなわ青壮年大会」(後援・沖縄県農業協同組合)を那覇市のかりゆしアーバンリゾートナハで開催し、県内各地区の5人が農業活動を通して得た経験を報告した。宮古地区からも、久保弘美さん(平良支部)と與那覇貴寛さん(上野支部)が登壇し、それぞれ優秀賞を獲得した。
開会にあたり、JAおきなわの大城勉理事長は「日頃の皆さんの営農や組織活動の状況、JAに対する要望を確認する絶好の機会として期待している。一丸となって課題解決に向け取り組む」とあいさつした。
発表の中で久保さんは、余った野菜を地域の子供食堂に提供し、貧困世帯や一人親世帯の子ども達を支援していることを報告した。地産地消を促進するため、地域での野菜即売会を拡充したり、島産野菜の供給を推進したりすることも提案した。
與那覇さんは、自衛隊や料理店で働いた経験から食事の原点は農業にあると気付いたことや、独立就農するため県などに相談し、1年間の農業研修を経験したことを発表した。これまでカボチャやオクラの栽培を行い、10月からはゴーヤーにも挑戦することも報告した。
優秀賞受賞後、久保さんは「(発表は)楽しかった。宮古島市の農業委員にもなったので、若い人に農業の橋渡しも行い、宮古島の農業発展に少しでも手伝いをしていきたい」と意気込みを述べた。與那覇さんも「(発表の)文章も地元のみんなで作ってくれたもの。感謝したい」と語った。
同青壮年大会は、地域農業の振興などを目的に毎年開催されている。今回は約250人が参加した。大会では、組織活動実績の発表なども行われた。
JA沖縄中央会の砂川博紀会長も来賓として登壇し「多くの方が県内各地より結集し、盛会に開催されることを心よりお喜び申し上げる」と述べた。