市議選告示まで3日/各候補者とも臨戦態勢
市議会議員選挙は15日の告示まで3日に迫った。立候補予定者は、選挙運動で使用する選挙カーに、拡声器や氏名を記した看板を取り付けるなど、臨戦態勢を整えている。投開票は22日。選挙戦は事実上スタートしており、各候補者とも地縁血縁票を軸に票の上積みを図っている。主要道路には候補者の名前が書かれたのぼりが目立ち、市選管は公職選挙法で禁止されている事前運動に当たるとして撤去を求めているが、一向に改善されていない。
立候補を予定しているのは現職、新人ともに15人、前職1人、元職2人の計33人(男性30人、女性3人)で、下地敏彦市長を支える市政与党が、過半数を維持するかが焦点。
市町村合併後4回目の選挙で、定数は現在の26から2減の24で行われる。
市議選と国政選挙の投票日が同日になるのは合併後初。各候補者とも自身の運動を最優先にしたいのが本音だが「(衆院選立候補者の)選対本部や支部から『○○の応援を頼む』と言われると断り切れない」(現職議員)、「自分のことで頭がいっぱいで、そんな余裕はない」(同)と戸惑っている。
告示を間近に控え、各後援会事務所や主要道路などにはのぼりやポスターが目立つようになり、市選管には市民などから撤去を求める電話がこれまでに数十件寄せられているという。
市選管では、指摘のあった後援会事務所には速やかな撤去を求めているが改善されないという。職員は「一人の候補者がのぼりを掲げると、他の候補者も負けられないという気持ちで波及しているようだ」と話している。
11日には宮古毎日新聞社にも女性の観光客から電話で「明らかな選挙違反で、他の地域では見られない光景。景観も損ねている。警察などは取り締まらないのか」などと疑問の声が寄せられた。