市議選連動で伸びる/衆院選期日前投票
16、17の2日間で2801人/島内は選挙モード一色
10日に公示された第48回衆院選(22日投開票)の宮古島市選挙区における期日前投票者数が16、17日と大幅に伸びている。これは15日に告示された市議会議員選挙(22日投開票)の期日前投票開始が16日から始まったことに伴うもので各陣営は「期日前もこれからが勝負」と位置づけており、市議選とのセット戦術で支持票拡大を図っていく。
宮古島市が入る沖縄4区は前職で「オール沖縄」勢力が推す仲里利信氏(80)=無所属=と、前職で経済産業副大臣の西銘恒三郎氏(63)=自民党公認、公明党推薦=との事実上の一騎打ちの構図となっている。
今回は、市議選と同時となったことで、宮古島市選挙区は投票率の大幅な上昇が見込まれており、注目の選挙区となっている。
市議選の告示前までの期日前投票は、1日90~140人台で前回を大幅に下回るペースだったが、16日は一気に伸びて978人、旧町村部でも始まった17日はさらに増えて1823人となり、2日間の合計では2801人となった。
前回衆院選における宮古島市選挙区の投票率は県内最低の43・83%。その時の期日前投票は初日が109人、2日目が167人。1週間で2074人が投票し、最終の期日前投票数は5521票だった。
これに対して今回は、初日から5日間はすべて前回の実績を下回り続け、5日間で625人。前回5日間合計1182人を557人下回っていた。
この状況については、宮古の仲里氏陣営、西銘陣営とも問題視しておらず市議選告示後が勝負と位置づけており、告示前の数値は想定済みとしている。
それぞれの陣営からは「2回も投票所に足を運ばせるよりも市議選と一緒に期日前の動きに拍車を掛けるのが当初からの予定だった」「衆院選も投票率は最終的には70%を超えてくると思う。期日前はこれからが勝負」との見解を示している。
実際に16、17日に一気に増えたことにより前回選挙の1週間の期日前投票数は2074票だったのに対して、今回は3426票となり、1352票増えている。
さらに、3日攻防に入ってからは、投票行動に拍車がかかることから大幅な投票率アップが見込まれている。