きょうから3日攻防/沖縄4区
投票日に向け激しい戦い
【那覇支社】第48回衆院選は、きょう19日から「3日攻防」に突入する。各陣営は22日の投開票に向け、激しい選挙戦を繰り広げている。宮古島市と多良間村を含む沖縄4区で事実上の一騎打ちとなっている前職の仲里利信氏(80)=無所属=と、前職の西銘恒三郎氏(63)=自民党公認・公明党推薦は18日、それぞれ沖縄本島南部地区で積極的な選挙活動を行った。
仲里氏は、豊見城市などで翁長雄志知事と街頭に立った。仲里氏は、同日に自衛隊機が茨城県で出火したことを指
摘し、「沖縄では、安倍総理が北朝鮮と中国を敵視するあまり、やりたい放題で結果的には米軍ヘリが墜落炎上。このようなことを認めれば、むしろ中国や北朝鮮よりわが県民が怖いのは海兵隊であり自衛隊だ。安倍政権のアメリカ言いなりでは、県民は救われない」と主張した。
翁長知事は、「米軍基地は、人権や民主主義を守るという意味でも、沖縄経済を発展させるためにも最大の阻害要因だ。子や孫に誇りある、勇気ある沖縄県を引き継いでいきたい」と述べ、仲里氏への投票を呼び掛けた。
西銘氏は南風原町で集会を開催し、自民党筆頭副幹事長の小泉進次郎氏も応援に駆け付けた。西銘氏は、「政治は暮らし。何でも反対というだけでは、物事は解決しない。私は、市町村長や市議会町議会議員の皆さんと力を合わせて課題を解決してきた。私と無所属の相手候補をしっかり比較して、選挙区は西銘、比例は公明と書いてください」と述べ、有権者に支持を訴えた。
小泉氏は、「西銘さんをはじめ、沖縄の自民党候補は苦しい戦いをしている。沖縄の魅力を国につなげる人材を失ってしまったら、沖縄だけでなく日本の損失になってしまう」として、西銘氏への支援を求めた。
このほか、幸福実現党から沖縄4区に立候補している富川泰全氏(38)も豊見城市などで演説し、宮古への陸自配備の推進や消費税減税などを訴えた。
沖縄1~3区の立候補者は、届け出順に沖縄1区が前職の国場幸之助氏(44)=自民、前職の赤嶺政賢氏(69)=共産、前職の下地幹郎氏(56)=維新、新人の下地玲子氏(59)=幸福。
沖縄2区は、いずれも前職で、照屋寛徳氏(72)=社民、宮崎政久氏(52)=自民。
沖縄3区は、前職の玉城デニー氏(58)=無所属、新人の金城竜郎氏(53)=幸福、前職の比嘉奈津美氏(59)=自民。