西銘氏、4区で勝利/衆院選/小選挙区を奪還
宮古島市での大差「大きな要因」
【那覇支社】第48回衆院選は22日に投票が行われ、台風の影響で同日と23日の2日間にわたって開票が実施された。宮古島市と多良間村を含む沖縄4区では、前職で経済産業副大臣の西銘恒三郎氏(63)=自民党公認・公明党推薦=が8万2199票を獲得し、同じく前職で「オール沖縄勢力」が推す仲里利信氏(80)を破って当選した。市議選とのダブル選挙となった宮古島市の得票では、西銘氏が仲里氏に約8000票の大差を付け、西銘氏は「勝利の大きな要因になった」と語った。
「当確出てる!」「出た出た!」。投票日から日付をまたいだ23日午前1時半ごろ、西銘氏の当選確実が報道されると、選挙事務所の雰囲気は一気に盛り上がった。
台風の影響で南城市の開票が日に延期された中での一報だったため、西銘氏は「どこまで喜んで良いか分からないが」と前置きしながらも、「選挙区奪還!」と喜びを爆発させた。支持者らからも大きな拍手が起こり、選挙事務所は万歳三唱とカチャーシーで沸き立った。
2014年の前回選挙では、西銘氏は仲里氏に約5400票差で敗れている。今回、西銘氏は宮古島市で大きく票を上積みしたほか、前回は仲里氏を下回っていた糸満市や豊見城市などで得票数を逆転するなど、選挙区内各地で票を伸ばしての勝利となった。仲里氏は無所属で比例区に重複立候補していないため、議席を失った。
当選を確実にした後、西銘氏は記者団に対して「首長さんや市議会県議会と一緒に、現場の課題解決に全力で取り組んできた。良い結果が出てほっとしている」と語った。
激しかった選挙戦については「正直のところ、私は県知事との戦いではなかったかと思っている。相手候補のポスターを見ても県知事が前面に出ていた。そういう意識で戦った」と振り返った。
一夜明け、南城市の開票が始まった23日午後も、西銘陣営は改めて勝利を祝った。西銘氏は、宮古島市の得票について「雨靴を履いて畑に行って生産農家の声を聞いたり、地道に課題を解決してきたいう点が認められたのではないかと思う」と語った。その上で、「宮古島市で8000票の差、勝利の大きな要因になったと考えている」と感謝の言葉を述べた。