野そ航空防除始まる/宮古島市
上空から薬剤散布
野そ(野ネズミ)航空防除作業が23日、城辺地区で始まった。ヘリを使って上空から薬剤を散布した。航空防除は2014年以来の実施で、市が農家の要望を受けて再開した。防除は来月1日まで行われる。
航空防除は15年、宮古全域で見た場合の被害率の低さや安全の確保、費用対効果を勘案して中断した。以降は農家が手作業で散布する方法に切り替わった。
しかし、サトウキビの生産団体等が、農家自身による散布では十分な駆除効果が望めないとして航空防除の実施を要請。市がこれに応えて再開を決めた。
初日は城辺の一部に薬剤をまいた。ヘリが午後1時30分ごろに上野陸上競技場を離陸し、城辺と上野の境界を沿うように飛んで原野や圃場に薬剤を散布した。
地区病害虫対策協議会のメンバーがヘリへの薬剤搬入作業を担当、原野や圃場以外の場所に落ちた薬剤の回収作業にも当たった。
市農政課の松原直樹課長は「不必要な場所に落ちてしまった薬剤は関係団体で回収するが、見付けた場合は圃場に入れたり、役所に連絡したりしてほしい」としている。また、地上防除も同時に実施するとし、必要な農家は役所に問い合わせるよう呼び掛けた。
今後の防除は24日=下地▽25日=城辺▽26~27日=伊良部▽30日=城辺、平良▽31日=平良▽11月1日=上野-順に行われる。
航空防除に関する問い合わせは市農政課(76・6840)まで。