葉タバコ栽培始まる/宮古地区18年期作
上野と平良で播種式/収量、品質向上へ決意
宮古地区の2018年期作葉タバコの栽培が2日、始まった。上野と平良地区では播種(種まき)式で豊作を祈願。生産農家が収量アップと品質向上に決意を示した。
県内有数の産地として知られる上野地区では、豊原の育苗用ハウスに生産振興会(太田彰会長、会員農家27戸)のメンバーやJA、市などから関係者が参加し播種式が行われた。
同地区は昨年、収量271㌧、販売額5億円を達成。収量は県内1位となったが、品質面に課題を残した。
太田会長はあいさつで「生産農家の皆さんと意見交換しながら、収量アップと品質アップを図りたい」と話した。
JA宮古地区の下地保造本部長は「葉タバコは儲かる農業として宮古経済を支えてきた」と生産農家の努力をたたえ「撒いた種は愛情を注いで育て、健全な苗として農家に配布していきたい」と述べた。
日本たばこ産業沖縄地方原料本部の原克彦本部長は「昨年は収量確保という課題に取り組んでくれた。品質面から見れば大喜びできるような実績ではなかったが、今年は収量、品質ともにアップし共に喜びを分かち合おう」と呼び掛けた。
座喜味一幸県議や松原清光市農林水産部長が激励のあいさつを行い、県葉たばこ耕作組合の砂川利勝組合長が乾杯の音頭、青年部の真栄里晴人副部長が「ガンバロウ三唱」で気勢を上げた。
同地区の栽培面積は113㌶。この日撒いた種が発芽する今月下旬には各農家に配布され、年明け1月下旬ごろから畑に植え付けられる。
同日は平良地区でも播種式が行われ、会員農家(15戸)や関係者が豊作を祈願した。栽培面積は約50㌶。今後、城辺、下地などでも行われる予定。宮古島市と多良間を含めた栽培面積は534㌶。