オール沖縄候補者の発言で質問/県議会で照屋氏
【那覇支社】開会中の県議会(新里米吉議長)11月定例会で5日、代表質問が始まった。この中で、10月22日に投開票された第48回衆院選で4区から出馬した候補者に対し本紙がインタビューを行った際の記事について、照屋守之氏(沖縄・自民)が質問した。
照屋氏は、本紙インタビューの中でオール沖縄の候補者が尖閣諸島について「人も住めない小さな岩の島を目の色を変えて守ろうとするのは、安倍政権が周辺の危機感をあおり、軍備増強を狙ったものだ」との趣旨の発言をしたことに関し、「翁長雄志知事も同様の考えなのか」と述べ、県の姿勢をただした。
これに対し、謝花喜一郎知事公室長は「中国公船における接続水域への入域や領海侵入など、宮古・八重山地域の住人に不安を与えていることは重く受け止めている」とした上で、「尖閣諸島周辺の領海や排他的経済水域での安全確保や違法操業を行う外国漁船に対する取り締まりの徹底を繰り返し国に要請し、尖閣諸島をめぐる問題を重要視している」と応じた。
また、尖閣諸島がわが国の固有の領土である歴史的事実や根拠について謝花知事公室長は「政府は1895年に閣議決定を行い、正式に日本の領土に編入した。県としても日本政府の見解と同様の認識だ」との見解を示した。