農林水産大臣賞を祝う/上野地域づくり協
歴史と文化、喜びを共有
沖縄総合事務局の農林水産祭むらづくり部門で農林水産大臣賞を受賞した「博愛の里上野」を祝う会が8日午後、市上野公民館で開かれた。上野地域づくり協議会のメンバーほか地域住民の多数が参加し、上野地域の歴史と文化を振り返りながら農林水産大臣賞受賞の喜びを共有した。
「博愛の里」として親しまれる上野地区。農林水産祭では、歴史や文化を継承しながら日ごろの地域づくり活動を展開し、併せて農業や観光の振興に積極的に取り組んできた成果を発表して高い評価を得た。
祝賀会では、地域づくり協議会顧問の野原勝也さんによる経過報告の後、垣花徳亮会長が「大臣賞は、地域を導いてきた旧上野村の歴代村長をはじめ地域住民が心を一つにして上野地域を支えてきたたまもの」と感謝。「受賞は上野地域住民の誇りだ。これからも先人から受け継いだ尊いこの博愛精神を後世に継承するとともに、活力ある住みよい村づくりに努めたい」と決意を込めて話した。
来賓出席した下地敏彦市長は「今回の農林水産大臣賞は、上野の歴史の集大成だと思う。さらに頑張って宮古の農業をリードするのは上野なんだという気持ちでみんなの模範になってほしい」などと期待した。
この後、さまざまな資料を取り寄せてまとめ上げた県宮古農林水産振興センター農業改良普及課長の名嘉真清美さんがスライドを使って発表。上野の歴史と文化を交え、農業や観光の振興に一丸となって取り組んできた成果を示した。
参加者は、発表を通して上野住民としての自覚と誇りを共有し、さらに活力ある上野地域づくりに向けて決意を新たにした。