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行雲流水
2017年12月12日(火)8:54

【行雲流水】(新語・流行語2017)

 年末の風物詩、「現代用語の基礎知識」選、2017新語・流行語が発表され、「忖度(そんたく)」と「インスタ映え」が大賞に選ばれた

▼忖度が選ばれたのは大方の予想通りである。籠池氏が土地取引について、「財務官僚が首相夫人の意向を忖度して動いた」などと使われた。忖度は、「子が母親の心中をおしはかって(忖度して)自らの行動を正した」と肯定的にも使われるが、今年は、負のイメージで広く使われた

▼「インスタ映え」はスマホに投稿する写真の見ばえのこと。かわいらしさや意外性などが重視される。パソコン等を使用しない者には関係のないことではある

▼「フェイク・ニュース」もベストテンに入った。虚偽の情報でつくられたニュースのこと。英国のEU離脱を問う国民投票では、英国のEUでの負担額が、虚偽の金額でニュースになった。また、米国の大統領選挙で、「ローマ法王がトランプを支持している」と虚偽のニュースが流された。いずれも国民の投票行動に影響を与えたと言われる

▼「タックスヘイブン(税逃れ)」は選ばれなかったが、「パナマ文書」や「パラダイス文書」は世界中を激震された。政・財界の大物だけでなくエリザベス女王も税逃れをしていた。大企業が税逃れをした分は、結局庶民が負担することになる。「○○ファースト」も選ばれなかったが、トランプや小池百合子のひとりよがりの言動は目に余る

▼全国が沖縄と同じ立場だったら「辺野古」も選ばれた。国の、民主主義と真の独立が、問われているからである。

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