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社会・全般
2017年12月14日(木)8:56

ツヌジ御嶽の拝殿改修/下地神社奉賛会

「落慶式」で竣工祝う


神に無事竣工を報告・感謝する神女たち=13日、下地洲鎌のツヌジ御嶽

神に無事竣工を報告・感謝する神女たち=13日、下地洲鎌のツヌジ御嶽

 下地神社奉賛会(仲里昌光会長)は13日、下地洲鎌地区ツヌジ御嶽の拝殿改修工事の竣工(しゅんこう)を祝う落慶式を執り行った。涼風が吹き渡る中、神女役のツカサやユーザス、同奉賛会の関係者、工事請負業者らが参加し、神に無事完成を祈願した。同御嶽での神事は市指定の有形民俗文化財。

 従前のコンクリート造り拝殿は1978(昭和53)年に造営された。約40年の歳月の経過により老朽化が進み、コンクリートの表面剥離で早急な改修工事を目指していた。

 同奉賛会の負担金と市の補助金を合わせた100万円余で工事を着工。拝殿内部は祈願しやすい空間や環境に配慮して完成させた。

 仲里会長は「無事竣工し、良かった。毎年訪れる参拝者が多いので喜ぶと思う」と述べた。

 株式会社道進の下里栄徳代表は「工期は11日間であった。拝殿は安全、安心となり、とても良かった」と感想を話した。

 祈願後、直会が行われた。参加者らは、ごちそうを食べながら笑顔で交流を深めていた。

 同御嶽は、大世の主を祭る赤崎御嶽の遙拝所(仲取り)として崇敬されている。

 御嶽由来によると、昔、赤崎御嶽の祭日に出掛けたが、途中大雨にあい、途方に暮れて大岩のかげに雨宿りし晴れるのを待った。雨はなかなか止まず赤崎御嶽まで行けないので、一計を案じ大岩にプーイ物を供え、その事情を大世の主に報告して帰路に就いた。それ以来、雨宿りした岩を赤崎御嶽の神体として拝むようになった。


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