県協会賞の喜び共有/市文化協会
2個人1団体を祝福/一層の文化振興に決意
県文化協会賞功労賞を受賞した下地和宏さん、同奨励賞の斉藤葉彩さん、同団体賞の宮古フロイデ合唱団を祝う会(主催・宮古島市文化協会)が15日、市内ホテルで開かれた。市文化協会の会員ほか多くの関係者が集い、各分野で文化振興に尽力してきた2個人1団体の活動をたたえながら協会賞の受賞を祝った。
下地さんは郷土史研究分野で受賞した。1975年に設立された宮古郷土史研究会の立ち上げに深く関わり、現在は会長を務める。
この間、市史の編さん委員、文化財保護審議委員などを歴任し、郷土史分野で多大な功績を残した。
斉藤さんは、いけ花を通して自然に目を向けて暮らしを営むことの大切さを伝え続けている。島の植物を生かした活動は、内外から高い評価を得ている。
宮古フロイデ合唱団は合唱サークルの先駆けとも言える存在。活動の場を島外にも広げて合唱の楽しさを広く市民に伝えている。
祝賀会で市文化協会の大城裕子会長は「下地和宏さんは歴史、文化を伝えるために尽力されており、その活動には日々学ばせていただいている」と感謝。斉藤さんに対しては「華道一筋の活動を続けている。身の回りの自然を暮らしの中に生かすことの大切さを内外に伝えている」と述べ、献身的な活動をたたえた。
宮古フロイデ合唱団の活動については「石垣や世田谷区でも素敵なハーモニーを披露している。本当に素晴らしい」と活動範囲の広さを紹介しながら音楽に取り組む姿勢を評価した。
この後、下地さん、斉藤さん、フロイデ合唱団代表の下地昭五郎さんに協会などから花束が贈られた。
下地さんは、受賞式までの道のりをユーモアたっぷりに語って会場の雰囲気を和ませた。その上で「この受賞は研究会としていただいたもの。もらった以上はさらに精進したい。郷土の歴史を分かりやすく伝えていきたい」と話した。
斉藤さんは「日々、皆さんの深い理解と協力に支えられている」と感謝。「今回の受賞は弟子とともにいただいたと思っている。これからもいけ花を楽しんでいきたい」と語った。
フロイデ合唱団の下地さんは「今回の県文化協会賞の受賞は、合唱団設立20周年記念大会を前に大きなサプライズになった。この賞を励みにしてレッスンを続けたい。これからも地域や他グループと交流を深めていく」と意欲を語った。
祝賀会に集まった関係者は、それぞれの決意表明に拍手を贈り、県文化協会賞の受賞をたたえながら一層の活躍に期待を込めた。