「決めたのは防衛省」/市議会一般質問
千代田への陸自配備/市長が繰り返し答弁
上野野原の旧千代田カントリークラブで陸上自衛隊駐屯地建設のための造成工事が行われていることについて、上里樹氏は18日の宮古島市議会12月定例会一般質問で、下地敏彦市長が同地への配備を容認したとの認識を示し、その理由の説明を求めた。しかし下地市長は「決めたのは防衛省で、私が決めたわけではない」との答弁を繰り返した。
旧千代田カントリークラブが陸自配備予定地に決まった経緯について上里氏は、防衛省は当初、旧大福牧場1カ所のみを示していたところに下地市長が分散配備を提案した結果、市長意見を踏まえ決定したとして、市長には説明責任があると主張。それに対し下地市長は「分散した方が経済効果あり機能的にも良いと判断し、(もう1カ所を)選んでほしい言ったところ候補地が5カ所出てきた。その中から防衛省が決めた。私が決めたのではない」と答弁した。
上里氏は「最終的に決めたのは防衛省だが、市長が分散配備を要求した結果。その結果を良しとした理由を住民に対し説明する責任があるのではないか」と再度、説明を求めた。
下地市長は「繰り返しになる」と前置きした上で「選んだのは防衛省。そのことについて私に説明責任を求めるのはおかしい」との考えを示した。