原料糖を初出荷/宮古製糖伊良部工場
県内トップ、安全祈願
宮古製糖伊良部工場は27日、2016-17年産サトウキビから搾り出した原料糖を出荷した。初荷は1000㌧。県内工場のトップを切って製品出荷した。初荷式では陸上、海上における安全輸送を祈願。関係者が初荷を積んだトラックの出発を拍手で見送った。
同工場は1日に今期操業を開始した。これまでに1万845㌧を搬入し、平均糖度は13・30度と基準糖度帯(13・1~14・3度)に達している。1㌧当たりの農家平均手取額は概算で2万1337円となる。
初荷式が工場内で行われた。トラックの運転手らを前に安村勇社長は「この製品は、生産農家によるサトウキビ栽培の成果と多くの人の努力の結晶。それぞれの立場で陸上における安全輸送、海上での安全航海に努めてほしい」と述べた。
池間邦雄工場長も「陸上での安全運転と海上での安全航海、今期操業の安全を祈願したい」と述べた。
原料糖を運ぶ伊良部港運の友利恵毅社長が「観光客が多くなり、交通量も増えている。安全第一で輸送しよう」と呼び掛けた。
この後、原料糖を積んだトラックが出発した。関係者は拍手で見送った。
長山港に着くと原料糖を荷下ろし。専用のベルトコンベヤーを使って粒子が細かい黄金色の原料糖を船倉に流し込んだ。初荷は福岡県向け出荷される。